苦しい時には周囲を見て
佐賀県小学校 嘉村 優香Let’s Interview!!
先輩へインタビュー
教員採用試験の準備はいつ頃からどのような形で始められましたか?
教員採用試験の一次試験の勉強は、3年生の12月くらいから始めました。有料対策講座を受講しないと決め、参考書や過去問を準備し、はじめは3年分ほどの過去問を解いて、出題形式や傾向をある程度把握した上で穴埋め式の参考書や問題集を何度も繰り返しました。二次試験対策は、一次試験が終わってから始め、大学の先生や現職の先生方、友人など、あらゆる機会を有効活用し、場数をこなしていきました。
自己分析と自己PRはどのようにされましたか?
自己分析は、まずは自分の長所、短所は何かを客観的に考えてみました。さらに、友人や部活動の仲間に自分をどう見ているか尋ねてみるなどして客観性を高めて自分を見つめ直すことを心がけました。その中で、自分の長所を見いだし、自信を持ってPRできる要素を整理しました。
応募書類を書く際に自分なりに工夫したことを教えてください
願書書類の中に自己PR文があります。そのテーマが「これまであなたが一番達成感を味わったこと」でした。内容の中に、①目標達成に向けて何をしたか②課題をどのように乗り越えてきたかの2つを書かなければならないので、自分がよく出来ることというよりも、苦しかった経験から自分はどのような努力ができるかを書くことを重視しました。この自己PR文は、面接試験の際に参考にされるので、自分が自信をもって話せる題材で書くことをおすすめします。
面接試験はどのような対策をしましたか?
面接ノートを作ってそれぞれの質問に対する回答を箇条書きでまとめ、志望理由や自分の長所等よく聞かれる内容は、文章にして何度も書き換えました。
また、佐賀県の教員採用試験では自己PR文からも質問されるので、数人の友人に見てもらって予想される質問を作ってもらったりしていました。そして、大学の先生方や有朋会の方、現職の先生方からのご指導をいただいたり、友人同士で練習をしたりと回数を重ね、自分の言いたいことをまとめていきながら面接の雰囲気に慣れていきました。
教育実習で印象深かった出来事を教えてください。
印象に残ることは本当に沢山ありますが、やはり中でも一番印象深かったのは、教育実習最終日です。子供たちから、嬉しいメッセージをもらったり、泣きながら別れを悲しんでくれた子がいたりして、これらを目にした瞬間に、実習期間中に築き上げてきた子供たちとの信頼関係を感じることができました。教育実習中は、何度も悩んだり落ち込んだりしますが、このような子供たちの姿を見ると、すべてやりがいに変わります。
最後に、これから教員採用試験に臨む後輩にアドバイスをお願いします。
フィールド演習や教育実習など、様々なことを乗り越えて、教員を志している皆さんなら、きっとどこの学校からも期待される人材になれると思います。苦しくなったら、周囲にいる仲間をみてください。教師になった理想の自分を思い浮かべてみてください。県や校種ごとに試験内容の傾向や倍率などは変わってくるかと思いますが、倍率に惑わされず、ベストを尽くして本番に臨めるように、対策もベストを尽くして頑張ってください!皆さんのご健闘をお祈りします。