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在学生のみなさまへ

OBOGメッセージ

2020年3月卒 医学部・医学科

謙虚な姿勢を示し、自信を持ち、はきはきと笑顔を忘れない

佐賀県医療センター好生館 小金丸 三璃

Let’s Interview!!

先輩へインタビュー

就職活動の準備はいつ頃からどのような形で始められましたか?

就職活動(医学部ではマッチングと呼びます)は全国の研修指定病院から自分の希望する病院を選ぶところから始まります。そのためには各病院の特色や雰囲気を知る必要があると思い、まずはレジナビフェアに行きました。

レジナビフェアとは全国の研修指定病院が多く集まりPRを行う相談会のことです。4年生の時に初めて参加しました。私は佐賀県内での就職を希望していたので、佐賀県内の研修指定病院が集まるブースで研修担当の先生や研修医の方のお話を聞いて、各病院のイメージを掴みました。

また、同じく4年生の時に佐賀県が主催する研修指定病院訪問ツアーに参加しました。1日で県内数カ所の病院を案内して頂けるので各病院の雰囲気を実際に肌で感じることができ、希望病院を考える上でとても参考になりました。

自己分析と自己PRはどのようにされましたか?

履歴書を書く上で自分の長所や短所を書く欄があって、そのときに自己分析をしましたが、予想以上に難しくかなり考えました。どんな長所でもいいと思いますが、大切なのはその長所に説得力をもたせることだと思います。例えば、学校で皆勤賞を取っていたり、部活動をずっと続けていたりすると、体力があって継続力があるという長所に説得力が生まれますし、PRもしやすいです。

また、短所についてはいかに客観的な評価ができているか、その短所をどう改めていこうと考えているかが面接官の求めているポイントです。さらに、面接官は一緒に働きたいと思えるような人を採用すると思ったので、自分だったらどんな後輩と働きたいかをイメージしながら自己PRを考えました。

エントリーシートを書く際に自分なりに工夫したことを教えてください

医学部のマッチングではエントリーシートというものはなく、履歴書を書くことになります。ほとんどの場合、各病院が独自の履歴書を指定します。病院によって趣味や長所などを記入する欄が少しずつ異なります。面接試験も履歴書を元に行われるので、自分がこれまでの学生生活の中で努力してきたと自信を持ってプレゼンできることを中心に記載しました。

履歴書は書く欄に制限があるため、一つの事柄を詳細に書くのではなく、なるべく多くのエッセンスを簡潔に記入するようにしました。その中で面接官が気になった項目について質問されます。どのような項目が面接官の目に止まるかは分かりません。なるべく多方面からアピールできるように自分の引き出しを広げてたくさん書いておくことをおすすめします。

面接試験はどのような対策をしましたか?

一般的な礼儀作法はもちろんですが、質疑応答においては履歴書に記入した項目について質問される内容をいくつか想定して、シュミレーションしていました。なぜそのような考えになったのか、どのようなきっかけがその考えを生み出したのかなど、具体的なエピソードをもとに詳細に説明できると説得力をもつ意見になると思います。

また、月並みですがやはり面接の始まり、いわゆる掴みの部分が大切になってくると感じました。医学部のマッチングに限ったことなのかもしれませんが、基本的に面接官の先生は優しく穏やかに話を聞いてくださいます。緊張しても焦らずに笑顔でしっかりとはきはき受け答えをすることで第一印象が良くなると思います。

就職活動で印象深かった出来事を教えてください。

医学部のマッチングでは、レジナビフェアなどの他に、実際に興味のある病院で1日実習させて頂く病院見学というのがあります。病院見学では実際に先生方がお仕事されている現場に入らせていただけるので働くイメージが掴みやすく、また働かれている先生方の生の声を直接聞くことができます。自分が興味のある診療科を見学することも可能です。

特に病院見学では研修医の先生方とお話しする機会を設けて頂けることがほとんどです。年齢も近く相談に乗ってもらいやすいですし、研修医としての率直な意見を聞くことができて印象深かったです。自分が興味のある病院には、アピールの為にも早めのうちから病院見学を積極的に申し込むことをおすすめします。

最後に、これから就職活動に臨む後輩にアドバイスをお願いします。

正直に言いますと医学部のマッチングのことしか分からないので、いわゆる一般的な就職活動についてはうまく言及できませんが、自分をアピールするときのポイントとしては、「謙虚な姿勢を示した上で自分に自信を持つこと、そしてはきはきと笑顔を忘れずに」これに尽きると思います。簡単にいうと頼りになる愛されキャラになれということです。これは面接の時だけできることではありません。普段の学生生活を送る上でも友達や先輩との関わりを大切に、常に自分を磨き続けることが重要になってくると思います。

どんな出会いや経験であれ、いずれどこかで必ず役に立ちます。意外なところで巡り巡って関係性が繋がることも多いので、今まわりにいてくれる人とのつながりを大切に、笑顔を忘れず実りある学生生活を送ってください。