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在学生のみなさまへ

OBOGメッセージ

2024年3月卒 理工学研究科

とにかく就職相談へ行け!やれるだけやってあとは祈れ!

デンカ株式会社 山崎 啓司

Let’s Interview!!

先輩へインタビュー

就職活動の準備はいつ頃からどのような形で始められましたか?

 インターンシップのエントリーが始まる修士1年の6月頃から少しずつ始めました。それまで全く就活を意識していなかったため、夏の間は膨大な量の会社情報を調べきれずにすぐに諦めてしまいました。

 秋ごろに初めて対面のインターンシップに参加してからは対面に絞って積極的に参加するようになり、翌年3月までの間に15社ほど参加しました。
 対面のインターンシップには参加すればするほど各業界の実態や就職先へ求めるもの、自身のやりたい事などが明確に形になっていくので、たくさん参加するとESや面接に説得力を持たせることができオススメです。特に興味のない分野であっても、旅行がてら遊びに行く感覚で行ってみると意外と良い企業との出会いもあったりします。

 またインターンシップに参加すると早期選考や一次選考免除などの案内をされる場合が多いです。自身の場合はインターンシップに参加した企業から早期選考の案内があったため、同年の12月頃から自然と就活本番へ入ることができました。キャリアセンターのES・面接対策もこの頃から始めました。

自己分析と自己PRはどのようにされましたか?

 実はしっかりとした自己分析をしたことはなく、何社もインターンシップを受ける中で漠然と思ったことやESを書く際になんとなく思いついたことを、就職相談員の方と問答しながら形にしていきました。
 何もわからない場合は、まずネットで調べると過去に同じ企業の選考を受けた人たちのESを見ることが出来るので、それらを参考にしつつ日常生活の中のちょっとした経験を根拠として漠然と書いてみてください。それを就職相談員の方に見せて、プロの視点から深掘りしてもらいながら推敲していくとしっかりとした自己PRが出来上がります。
 一度形にしてしまえばどの企業でも同じ内容を基にして話すことが出来るので後は楽です。

エントリーシートを書く際に自分なりに工夫したことを教えてください

 ESにおいて最も大事なことは、企業に提出する前に毎回就職相談の方に添削してもらうことです。
 添削をしてもらう前と後では魅力や説得力が大きく変わってくるので絶対に毎回添削してもらった方がいいです。本当に見違えた文章になります。就職相談員の方々はこれまでに何年も就活生の面倒を見てきた方々なので、より伝わる文章にするポイントや人の興味を引きやすい書き方を熟知しておられます。
 また、ES添削を通じて、自身もだんだんとより良い文章の書き方がわかってきます。

 ESの設問に対して全く何も思いつかない場合も就職相談を頼ってください。頂いた案やアドバイスを基に書き始めることができます。とにかく就職相談へ参加してください。

 また希望する就職先が研究職や技術職の場合はESの設問に対して自身の研究に対する態度を基にESを書かなければいけないことが多く、併せて研究概要書も提出しなければなりません。就活が本番になってからでは頑張ることのできない部分なので、まだ間に合う方は普段の研究にもしっかり力を入れておいてください。研究概要書の添削は指導教官に協力してもらうと良いと思います。

面接試験はどのような対策をしましたか?

 慣れてくるまでは本番前に毎回就職相談の方と面接練習をし、並行して様々な企業の面接で回数を重ねて経験を積んでいきました。
 最初のうちはガッチガチに緊張してしまうので、事前に面接練習をして回答できるように準備しておいて下さい。業界や企業によっては特に気を付けておくべき質問を教えてもらえるので、必ず一度は行ってください。

 面接の回答内容は暗記してはいけないと言う人もいますが、どの企業でもESで書いた内容をきちんと覚えていることを前提としたテンプレの質問はされました。(企業によっては自己PRと研究内容と研究で工夫した点を教えてください、と一息で聞かれたこともありました)

 何度も面接を経験し慣れてくると、基本的な質問は覚えてしまってスラスラ言えますし、突然変わった質問をされてもアドリブで自在に答えられるようになります。何度か面接を突破し成功体験を積むと、ゲームのような感覚で採用担当の方と談笑する余裕すら生まれてきます。経験あるのみです。

 志望先が研究職や技術職の場合は大半の質問で自身の研究内容について聞かれます。相手は自身より知識の豊富なプロであり、その場で考えて答えることが出来ず誤魔化しが効かないので相応の準備が求められます。研究内容についてどんな質問をされても答えられるように先行研究や論文を調べ直し、詳細なデータを根拠として出せるように覚えておき、わからない原理があれば指導教官に相談しておいてください。理系技術職に就くためには最も大事なアピールポイントであり、とても難しい部分です。準備していなければ答えられません。

就職活動で印象深かった出来事を教えてください。

 企業によって面接の雰囲気が全然違うことです。
 1次面接から5対1で圧迫気味に面接されたり、途中から露骨に興味を失った素振りの面接官がいたり、面接官が常に視線を逸らす雰囲気の悪い企業もあれば、1次も2次も半分以上が雑談と逆質問で和やかな面接だったり、質問の合間にこちらを気遣ってくれる企業もあったり、研究概要に細部までしっかり目を通した上で面接中に高い評価を頂いたりと企業によって全く感触が違います。
 もちろん面接で見たものが会社の全てだとは思いませんが、面接を通した上でさらに「ここがいい」と思った企業を選んでください。

最後に、これから就職活動に臨む後輩にアドバイスをお願いします。

 就職活動は自分との戦いであり、単なる企業とのマッチングでもあります。
 入念に準備をし、経験を重ねれば重ねるほどいいパフォーマンスが発揮できるようになるので、どこまでやるかで満足度が変わってきます。準備さえしっかりしていれば自信がついて面接でも上手く対応できるので、ここまでやれば十分と思えるところまでやってみると後悔も少なく済むと思います。

 ただし、自分の頑張り具合と内定が貰えるかどうかは別です。就活は企業との相性を測るものでしかないので、受験と違い頑張れば必ず狙った企業に就職できるわけではありません。ダメだったとしても自分と相性の良い企業ではなかったと思ってスッパリ諦めた方がいいです。むしろもっとより良い企業と出会えるかもしれません。
 自分の場合は、いくつか大企業の選考に落ちた後に理想的な条件の企業に出会い、内定を貰いました。

 また、ES提出前や面接前、その他何か困ったときは就職相談を頼ってください。何もかも分からなくても助けてもらえます。
 就職相談では毎回同じ方に頼むと就活の状況を把握してもらえて良いと思います。自分は阿部さんに非常にお世話になりました。