就職活動はリスクゼロ
佐賀県経営者協会/佐賀経済同友会 前田 亮斗Let’s Interview!!
先輩へインタビュー
就職活動の準備はいつ頃からどのような形で始められましたか?
10月のマイナビ、リクナビ解禁とともにエントリーを開始し、11月下旬ごろから合同説明会に参加した。そこで得られた情報を元にセミナーに参加したり、自分で本を買って自己分析を進めたりした。夏休みにインターンに行ったりは特別しなかったが、自分がどういう生き方をしたいかなどについてはよく考えていた。就活にはお金がかかる(最低30万)ので、お金のことに関してはきちんと考えて準備しておくか、お金のかからない就活(九州だけに絞るなど)をしたほうがいいと思う。
また、近年はソーシャルメディアを活用した就活がもてはやされているので、そのような動きや新技術についても、悪いところも含めて勉強するとよいと思う。
自己分析と自己PRはどのようにされましたか?
就活に限らず、たくさんの本を読んで自己分析をした。また、友達とたくさん話したり、逆求人というイベントに参加してとにかくアウトプットに重点をおいて自己分析を深め、自己PRの練習をしていった。
自己PRに関しては、自分の強みをまず考え、それに則した自分の過去の行動を振りかえってストーリーを作ることを心掛けた。そうすることによって、一貫性を持たせて会社によって使い分けるようにした。会社のエントリーシートごとや面接ごとに色々考えるのではなく、まず自分の自己PRのひな型をつくり、自己PRの駒をいくつか用意して、その使い方や表現の仕方を会社によって調整していくのがよいのではないかと思う。
エントリーシートを書く際に自分なりに工夫したことを教えてください。
さきほども書いたが、まず自己分析をして、自分の強みや軸を考えてひな型をつくり、それを会社ごとに応用していく、ということを心掛けた。こうすることによって、受ける会社自体も絞られてくると思う。
また、PCで書いたエントリーシートはいったんプリントアウトし、必ず紙媒体で見るようにした。こうすることで、よくミスを発見することがあった。また、書いたエントリーシートなどはすべてデータ化し、ドロップボックスなどのクラウドに保管して、いつでもどこでも、iPhoneなどのデバイスで見れるようにしておいた。
面接試験はどのような対策をしましたか?
基本的な質問(志望動機、大学背生活でがんばったこと、自己PR)については何パターンか答えを用意しておいたが、あとは自己分析の結果からさかのぼって応えるようにし、あまり答えをあらかじめ用意しないようにしていた。 また、面接で聞かれた質問にかんしては、思いだせるものはすべて書き出し、その都度答えを出すようにしていた。友達とも面接で聞かれたことの情報を共有し、その質問に関しても答えを出すようにしていた。会社の風土や業界によって、一つの質問においても求められる答えが違うので、そのへんも意識して答えるようにしていた。
就職活動で印象深かった出来事を教えてください。
今まで接することのなかったたくさんの学生さんや社会人の方に接したことが印象深く、刺激にもなった。いいものを持っていても雰囲気にのまれたり、社会人の方に接することになれていない人など、「この人、もったいないなぁ。」と思う人もいた。
自分から、積極的に色々な場に飛び出し、たくさん失敗して、本番では失敗しないように訓練しておくことが大事だと思う。
内定を辞退した会社の社長さんがわざわざ佐賀まで会いにきてくださったことには本当に感動した。内定うんぬんより、一人の人間として、ご縁を大切にしてほしいと思う。
最後に、これから就職活動に臨む後輩にアドバイスをお願いします。
就職はあくまで手段であり、内定をもらうことが目的でない。まずは自分がどういう生き方をしたいのか、どういうことを成し遂げたいのか、どういうキャリアプランを描きたいのか、考えることが大事。考えてばかりで家に引き込もっていては何も始まらないので、思考と行動のバランスが大事。わからなかったら行動して見よう!
就活はリスクゼロなので、チャンスととらえて色々なことにチャレンジしてほしい。また、一過性のものと考えず、就活で得られたご縁を大切にして、色々な活動につなげてほしいと思う。
皆さんの就活が実りあるものになることを心から祈願します。