3年目以降の目標を明確に
佐賀大学医学部附属病院 沢見 康輔Let’s Interview!!
先輩へインタビュー
就職活動の準備はいつ頃からどのような形で始められましたか?
5年生の6月ごろに病院の合同説明会に参加したのが最初でした。合同説明会でいろいろな病院の話を少しずつ聞いて、夏休みに見学する病院を絞りました。5年生の夏休みは短いですが、日程を調整して2つの病院の見学に行きました。早い人は3・4年生から説明会や病院見学に行くようです。早めに就職活動を始めるとその後の勉強のモチベーションにもなっていいかもしれません。
自己分析と自己PRはどのようにされましたか?
部活動で主将を務めた経験を中心にまとめました。主将として仕事をする中で失敗・反省した点は自分の短所として、逆に新たに出来るようになったことは自分の長所としてPRするようにしました。そして、医師として働く上でそれがどのように生きてくるのかについて言及するようにしました。実際の経験をもとに自己分析をしていくと、長所・短所がより具体的になると思います。
エントリーシートを書く際に自分なりに工夫したことを教えてください
私が採用試験を受けたのは出身大学病院1つでしたので、あまり飾りすぎず、素直に書くよう心がけました。医師としてどのようなキャリアを積んでいきたいのか、将来のビジョンをしっかりと示すことを意識して書きました。
面接試験はどのような対策をしましたか?
履歴書や志望理由書に書いたことを再度確認し、自分の気持ちをしっかり伝えられるように練習して面接に臨みました。医学科の学生としては、患者さんに対する医療面接を何度も経験しているので、面接でのマナーや言葉遣いに関して特別な対策は必要ないと思います。
就職活動で印象深かった出来事を教えてください。
医学部医学科ではほぼ全員が医師という同じ職業に就き、最初の2年間は義務である初期研修を受けることになります。しかしその就職活動は一人一人違っていて、初期研修に求める内容も全く違っていました。ただ単に医師になるということではなく、どんな医師になりたいのか具体的な考えを持つことの大切さを感じました。
最後に、これから就職活動に臨む後輩にアドバイスをお願いします。
初期研修先を考えるときには、初期研修の2年間で何ができるのかということよりも、3年目以降にどのような医師として、どこで働きたいのかを重視する方がいいのではないかと思います。3年目以降の目標が早めに明確になれば、卒業試験や国家試験のモチベーションにもなります。先輩方の体験談や医師のみなさんのお話は、進路決定の参考になることばかりです。実習などの機会をうまく活用して就職活動を始めてみてください。