人間力で勝負すれば道は開ける
伊藤忠商事株式会社 野中 啓示Let’s Interview!!
先輩へインタビュー
就職活動の準備はいつ頃からどのような形で始められましたか?
交換留学の関係で三年生の一月に帰国し、三月の頭から周囲に流されるように始めてしまいました。就活ナビサイト(リクナビ、マイナビ、外資就活ドットコム等)を利用し、少しずつ業界や企業の情報等を集めていきましたが、それらの情報を見てもピンとくるものがなく興味のある業界や企業のお話を直接聞きにいくことを心がけていました。SNSも積極的に活用し貪欲に情報を取りに行くことを心がけていました。
自己分析と自己PRはどのようにされましたか?
中学生の頃から現在に至るまでに経験したことを書き出し、出来事や経験の中に何か一貫しているものはないかということを考えました。ワークシートなどを用いた形式的な自己分析は行わず、エントリーシートの質問からそれに関連する自分の経験について深めていくような自己分析の形をとりました。
自己PRに関しては当然のことではありますがネガティブな表現は徹底的に排除し、前向きで向上心のある人物だということをアピールしました。
エントリーシートを書く際に自分なりに工夫したことを教えてください
第一志望の企業のエントリーシートは一問の回答が30字前後のものだったので、短い表現でいかに自分に興味を持ってもらうかということに気をつけていました。エントリーシートで全てを表現するのではなく、エントリーシートの内容から面接での質問を誘導するようなイメージで書いていました。英語の試験のスコアなど客観的に評価できる数字を使うことも心がけました。また日本語の表現に間違いがないかということも常に気にかけていました。
面接試験はどのような対策をしましたか?
時間が確保できず日々の面接が練習でした。面接を終えるたびに反省点を書き出し、改善することを心がけました。質問されることを予想し、それに対する答えを丸暗記するのではなく、質問されそうなことと自分が話したいことのキーワードを頭に入れ、面接中にその場で考えながら話をしました。丸暗記をせず自分の言葉で話すことで良い意味での人間臭さが評価されたと思います。
就職活動で印象深かった出来事を教えてください。
一緒に面接を受けた高学歴の学生さんが的外れな回答をしていたことです。面接においては言葉のキャッチボールができることが一番大切だと思っていたのですが、彼らは自己アピールがしたいがために質問の内容とは関係ないことを話すことが多々ありました。その後の面接で彼らを見かけることはなかったので、学歴ではなく本当に人間性を見てくれているのだなと感じました。
最後に、これから就職活動に臨む後輩にアドバイスをお願いします。
どこで就職活動をするのかにもよりますが、佐賀大学生としての自分がどの程度の価値を持っているのかしっかりと見極める必要があると思います。形式的な就活対策ばかりにとらわれず、人間力で勝負すれば必ず道は開けると思います。たくさん悩むこともあると思いますが、否定的に考えるのではなく前向きな姿勢で是非とも就活を楽しんでみてください。皆さんの就活がうまくいくことを願っています。